ポラリスを見上げて

キミはそらに輝く1番星!

赤いマフラー

 

 

肌を刺すような風吹く朝。

 

 

 

「こーちゃん!!おっはよ!!」

 

 

「おぉ、なんや○○か(笑)朝から元気やなあ」

 

 

 

数メートル先に大好きな背中を見つけた。

 

おっきくて かっこよくて 頼もしい背中。

 

 

「なんやってなに〜?」

 

そういい私はこーちゃんの左の頬を優しくつねる。

 

 

「痛い痛い、ごめんなさい!(笑)離してください!」

 

そう言いこーちゃんは私の腕をペシペシたたく。

 

 

そんな毎日が 楽しくて 愛しくて。

 

ずっとずっと 続くって思ってた。

 

 

だけど。

 

 

「......こーちゃんマフラーなんかしてたっけ?」

 

 

いつもと違う。

 

 

「あぁ、これ...?  まぁな〜、寒いしな!」

 

 

私にはわかる。

 

 

「......ほんとにそれだけ?」

 

 

だって君のことはなんだって知ってるんだよ。

 

 

「.....別になんもないわ!アホ!」

 

 

こーちゃんはそう言って私のおでこにデコピンをすれば先に歩いて行ってしまう。

 

 

 

だってずっと隣にいたんだよ。

 

 

 

 

 

 

ねぇ、こーちゃん。  ねぇ。

 

 

 

 

 

 

永遠なんて言葉、信じちゃダメなんだ。

 

 

 

 

「ねぇ、○○って福井くんと仲良いの......?」

 

 

そうあの子に聞かれた時。

 

 

「えっ?ま〜、仲良いっちゃ仲良いかな?」

 

 

あのままじゃ ダメだったんだ。

 

 

「じゃ、じゃあさ、、付き合ってる...とかじゃない??」

 

 

素直にならなきゃ ダメだったんだ。

 

 

 

「全然!!そんなんじゃないよ!?(笑)」

 

 

 

隣に居るだけじゃ ダメだったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

深夜に送られてくるしょうもないメールも

 

 

「いまなにしてる?」

ってかかってくる電話も

 

 

 

ぜんぶぜんぶ、期待しちゃダメだったのかな。

 

 

 

あなたのとなりが心地よくて。

 

あなたのとなりにずっといたくて。

 

あなたのとなりで笑ってたくて。

 

 

 

そんな気持ちも届いてない。

 

 

 

ねぇ、私はこーちゃんのことなんでも知ってるよ?

 

 

なのに君は

 

 

 

ずっと隣にいたのに ヘタクソな笑顔に気付いてくれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君はきょうも赤いマフラーをしている。

 

 

 

光る街の中。

白い吐息をまとった君は誰に笑いかけてるのかな。

 

 

 

照れくさそうに顔を埋めたそのマフラーはあの子が選んだんだね。 

 

 

 

 

 

 

ずっと君の隣にいたいんだ。

 

ずっと君を見ていたいんだ。

 

 

 

 

 

私の気持ちが君に伝わらなくても。

 

 

 

私の想いが叶わなくても。

 

 

 

 

 

 

 

 

明日からは手袋をつけていかなくちゃ。

 

 

 

 

1人でも寒くないように。

 

 

 

 

私の気持ちを閉じ込め

 

 

 

 

溢れだす 好き って気持ちを押さえ込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風を刺すような風が吹く季節で良かった。

 

 

切ない気持ちが似合う季節でよかった。

 

 

去年より早く雪がふらないかな。

 

 

桜の季節までに この気持ちもちゃんと溶かすから。

 

 

 

 

すべてを胸にしまいこんで。

 

 

寒さをしのぐように身を包み。

 

 

 

ヘタクソな笑顔で言わなくちゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「 大事にしてあげてね 」